我が息子君は受験勉強を頑張っている日々。私もストレス満載の仕事の日々。積極的に息抜きをしよう。せっかくの三連休だ。息子君と一緒に気晴らしに日帰りドライブに出かけよう。

気軽に行けそうな先端地形を攻めるのだ。ということで銚子は犬吠埼に行ってみることに。昭和の昔まだガキンチョのころに千葉県に住んでいたことはあったが、銚子には行ったことはない。ついでに九十九里浜にも行ってみよう。息子君はどちらも初めてである。

ついでに百名城も攻めていこう、確か千葉には佐倉城があった。佐原の水郷も風情があると聞く。寄り道できるといいなという感じで特に準備もなく気軽にスタート。

下総の地形

外環から東関道、四街道ICでおりる。なだらかな低い丘と、丘に回り込んだ水田が延々と続く。そうそう、下総の地形はどこに行ってもこう。特徴的で、これだわ、これが千葉だわー、子供のころ田んぼと丘で遊んだわー。勢いでGoogleMapsに下総の河川を書き込んでみたが、丘の間を複雑に流れているのが解っておもしろい。

国立歴史民族学博物館の罠

気軽に佐倉城で百名城スタンプをゲットして次へ…、などと思っていたが、佐倉城址には国立歴史民族学博物館があった。一度行ってみたいなと思っていたので、まぁ覗いてみるか、ぐらいの気分で向かう。すると小さな子供をつれたご家族や、大学生風のグループなど結構な人数が入館しようとしている。割と人気スポットなのか?意外な感じである。

中に入ってびっくり。展示の密度や質が想像を超えていた。流し見ができない。いちいち立ち止るレベルである。基本的に写真撮影可能なのも前のめりになる要素。

古代から現代まで、人々の暮らしを再現した、出土品から民芸品、住宅の模型など展示が素晴らしい。各種ジオラマもたくさんある。ビジュアルのインパクトが物凄い。

みんな大好きお江戸日本橋

非常によろしくない。時間がどんどん過ぎていく。これは1日では終わらない。銚子に行く前にすっかり罠にはまってしまった。結局、数時間を博物館で過ごすことに。それでも最後のほうは駆け足で、また来たいね、と息子と話しつつ、銚子方面へのドライブを再開。すでに昼も過ぎて腹が減ってきた。佐原の街並み探訪は今回は諦める。

太平洋ちょっと怖い

東関道を終点潮来インターまで行く。そこから延々と水郷地帯を南下する。千葉と打って変わって直線道路が延々と続く。私の茨城県の道のイメージはこれ、延々と続くまっすぐな道。

利根川をまたぐ立派な橋を渡りいよいよ銚子に到着。

一旦、銚子ポートタワーを目指す。銚子ポートタワーは水戸のねじねじタワーと並んで「テレビで見たことがあるが行ったことないタワー」の一つである。現物を見るのはもちろん初めてである。当然のように登ってみるが、東側に見えるのは、漁業関連施設と恐ろしいほど広い太平洋だけだ。この先何もない空間が延々と広がっているのだ。無機質で何故か心の底のほうで恐怖を感じる。高さのせいか?西に沈みつつある日差しのせいかもしれない。西側は銚子市街と利根川が太平洋に流れ込んでいるところがよく見える。こちらは逆に有機的で、人の営みがある安心を感じる。まさかこんな感覚になるとは、ちょっと意外。

息子は登りも下りも階段を使っていた。さすが若い。

大抵ドライブに出かけるとコンビニ飯になってしまうのだが、今回は灯台に隣接する施設、「うぉっせ」で念願の昼めし。私は海鮮丼を食す。

犬吠埼に到着したが

その後、ようやく真の目的地、犬吠埼に向かう。自然と銚子商業高校校歌を口ずさんでしまう昭和のおじさんである。日もだいぶ陰ってきた。犬吠埼灯台は開放している時間を過ぎてしまって、もう登れなくなっていた。なんてことだ。

ここまで遠かった…

幾千年の昔よりー 海と陸との戦いのー♪

息子君が銚子電鉄の駅を見たいと言うので、終点の外川(とかわ)駅に向かう。小さな駅舎である。まだ2月だというのに桜が咲いていた。1時間に一本の電車は行ったばかりであった。

締めとして九十九里浜まで向かう。もう周りは真っ暗だ。たどり着いたのは結局、砂浜ではなく、コンクリート製の護岸。これをもって本日のゴールとした。

日没終了  結構波が荒いぜ

帰りは若干南下、横芝光ICから高速道路をぐるっと使って、渋滞にはまりながら帰ってきた。

楽しいドライブであった。息子と遊べるのもあと少しかもしれない。こういう思い出を積み重ねていきたいものだと思う。